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会長挨拶

松山豪泰
泌尿器光力学研究会 会長
松山 豪泰
 泌尿器光力学研究会のホームページ立ち上げにあたり、当研究会の会長を務めさせていただいている松山豪泰よりご挨拶申し上げます。
 世界初となる5-アミノレブリン酸(アラグリオ)経口投与による膀胱がん光力学診断(PDD)が保険承認され、本邦でも筋層非浸潤性膀胱がん(NMIBC)の日常診療に新しい診断法が加わることとなりました。光感受性物質を用いた癌の診断法は以前より試みられていたのですが、光線過敏症などの重大な副作用があり、日常診療として普及することはありませんでした。
 5-アミノレブリン酸は、生体(ミトコンドリア)内でヘム合成に必須の物質で、元来生体内で産生されるため安全性が高い物質であるといえます。またそれ自体が蛍光を発することはありませんので、光線過敏症などの重大な副作用がほとんどありません。がん細胞ではヘム合成の中間代謝産物であるプロトポルフィリンIX(PPIX)が正常細胞に比べ蓄積する性質があります。がん細胞に蓄積されたPPXIは、エネルギーの高い青色蛍光を照射することにより、赤色蛍光を発します。蛍光膀胱鏡ではがんの発生部位にこの赤色蛍光が見られ、とくに肉眼的には正常にみえる膀胱粘膜の癌を発見するのに大きな力を発揮します。またハイリスクNMIBCにおける経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)時の腫瘍残存(30-50%と報告)減少の効果が期待されます。
 一方、正常粘膜を斜め方向から見た場合や膀胱炎などでも、粘膜が赤く見えて癌のようにみえること(偽陽性)もあり、正確な診断にはある程度の経験が必要です。
 本研究会ホームページでは、偽陽性の具体例などもアップロードし、会員の先生方に正確な診断のため学習や膀胱がん以外の泌尿器科癌への応用や保険関連の最新情報も掲載予定であり、PDDに関する情報提供の場としてご活用いただければと思います。
 PDDの認可によりパラダイムシフトを迎えたNMIBC診断ですが、是非多くの先生に泌尿器光力学研究会の会員になっていただき、本ホームページをご活用いただければ幸いです。